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2016年04月08日

●錯乱の日々1

今週、拙著『錯乱の日本文学―建築/小説をめざして』(航思社)が刊行の運びとなりました。
下記のとおりすでにAmazonでは発売中ですが、ステータスは「通常2~4週間以内に発送します」のため、注文していただいてもまだしばらく届かない、という状況かもしれません。
お急ぎの方(?)は、大手書店にはたぶんすでに置いていただいているはずのですので、そちらでお求めいただけますと幸いです(今週末、私自身もいくつかの書店を回ってみます)。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

http://www.amazon.co.jp/dp/4906738176


今日は、Amazonには掲載されていない本書の「目次」を以下に紹介させていただきます。

0 イメージは無料ではない
0‐0 「住宅」の誕生
0‐1 高さと広さ―空間的包摂
マンハッタン / 東京
0‐2 「デザイン」としての文学

1 小島信夫の「家」
1‐0 住宅あるいは崩壊のアレゴリー
 モダニズム/住宅 / 『抱擁家族』の家
1‐1 住宅の変容
 女中の消滅 / nLDKの誕生
1‐2 近代のプログラム
 nLDKの「汚れ」 / 近代末期とnLDK / 住宅の解体/増殖
1‐3 近代の内破
 鏡像としての江藤淳 / 『別れる理由』の相似 / 増殖する時空間
 メタフィクションというトリック
1‐4 近代の帰結
 『各務原・名古屋・国立』のゆらぎ / 透明性というアナクロニズム

2 大岡昇平の「東京タワー」
2‐0 バベル333あるいは破局都市
2‐1 東京の一九五八年
 「東京タワー」の非在 / 見えない都市・東京
2‐2 フィクションと真実
 真実という残余 / 散文としての祈り
2‐3 記号の散逸
 全体とその外 / 体系としての日本/軍 / 崩壊過程としての戦場
2‐4 芸術あるいは死の擬態
 知覚の変容と芸術 / 仮死の都市

3 大江健三郎の「塔」
3‐0 塔という背理
3‐1 塔/範列的分析
 大江健三郎の三つの塔 / 原広司による塔 / 
 ユートピアとしての塔 / 樹木の分身としての塔
3‐2 塔/歴史的分析
 ユートピアの解体(一九六〇年代) / ポストモダンのユートピア(一九八〇年代) / 
 聖なる塔/俗なる塔(一九九〇年代)
3‐3 福島第一原発事故と塔
 「懐かしい年からの返事は来ない!」 / ふたたび治療塔の彼方へ

4 村上春樹の「システム」
4‐0 デタッチメント/自閉/穴
4‐1 一九八五年のウロボロス
 「システム」の登場 / 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の供犠システム
4‐2 伊東豊雄を導入する
 「中野本町の家」とポストモダン空間 / 「中野本町の家」と仮死空間
4‐3 同時代人としての柄谷行人
4‐4 システムからデザインへ
4‐5 従順なサーヴァントたち
4‐6 ウィリアム・モリスの子どもたちはみな踊る
 モリスから「トータル・デザイン」へ / 越権するデザイン
 「かえるくん」の定言命法
4‐7 批評はいかに可能か

5 大江健三郎の「総力戦」
5‐0 廃墟
 SINとARATA / 廃墟の起源
5‐1 戦場
 第一の破壊構想 / 戦場としての都市 / 大阪万博と「偶アイコン像」
5‐2 住宅
 総力戦と住宅 / 建築/小説の誕生
5‐3 徴候
 第二の破壊構想 / 新たな総トータル・デザイン力戦へ

注釈
あとがき