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2012年02月26日

●住宅哲学2 街路のような、動物園のような家

 「標準世帯」のようではない家、というのはどのようなものなのだろうか。たぶん、それはいわゆるnLDKモデルに適合するものではないはずだ。前にも書いたように、LDKというのは「核家族」を基準にした、L(リビング)・D(ダイニング)を中心に夫婦の寝室および子供(1~2名)の個室nが置かれるスタイルだ。LDKは家族が共有する場であると同時に接客スペースでもある。LDKモデルは仕事の時空間を外部に放り出すことで成立する。それはたとえば亭主がサラリーマンで昼間は会社に通勤する、というような不在の時間帯に家族の行動が同期している、ということである。簡単に言えば、オッサンが平日の昼間から家の中でブラブラしているようでは困るのだ。しかし僕らが必要としているのは、夫婦の部屋と母親(朝の早い老人)の部屋、そして夫婦それぞれの仕事部屋ということで、LDは必ずしも求めていない。しかも僕らは昼夜を問わず家で働いている場合も多いし、妻はピアノを弾いたりオーディオで大きな音を聞くことが仕事の一部であったりするのだ。昼間から家族三人それぞれが非同期的に家の中をウロウロしているのである。

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