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2012年01月07日

●謹賀新年

正月からユーロ安やらイラン情勢やらがきな臭い2012ですが、なるべくなら今年で世界が終わらないでほしい、と本気で祈念するお正月です。

年末年始は毎年仕事が立て込むのでほとんど休暇らしいことはしなかったのだけど、昨夜は池袋サンシャイン劇場で第三舞台の解散公演「深呼吸する惑星」を見て来た。
もはや歴史の遺物に近いバブリーな演出だった(客層も80年代を知ってる世代の人が多かった)けど、それはそれで面白いものだった。
SF仕立ての設定で、60年前に人類に占領されたある惑星で人々に嘲笑されながらも「独立」を呼びかけるアナクロな反逆者の物語というのは、あからさまに東大安田講堂陥落以降の40年間の日本社会のアナロジーであり、その観点からはミュージカル「レ・ミゼラブル」におけるフランス7月革命=1968年のアナロジーと同じで、それらがどちらも終演を迎えたというのは、たとえばスティーブ・ジョブズが象徴していたこの40年間の文化史的な潮流(「第三」=「想像力」による現実の超克)の終焉のひとつ、ということである。

今年はどうも否応なく大きな政治的変動がありそうで、ユーロ安だわ中東は限りなくきな臭いだわと、それらの大きな津波がボクらの生活レベルにまで達してへたをすると飲み込まれてしまいそな気がするけど、「すべては変わって、変わるの」という短編映画「マリアの本」にあった台詞が不意に記憶の底から蘇ってきて、諦念とかすかな希望を抱きながら何とか人生を凌いでいこうと思うのでした。