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2009年06月02日

●「インスタント沼」

更新をしばらくサボっている合間に、ネドベドが引退し、マルディーニが引退してしまった。サッキ以降の「モダン・フットボール」という一つの時代の終焉である。そういや「モダン」という形容詞を肯定的に使えるのもサッカーが最後だったが、今後ははたしてどうなるのか? 今シーズンのバルセロナは、クライフのスタイルをさらにソリッドにしたような強烈な印象だった(もしかしてロマーリオ時代より強いかも?)。つまりこれが「アフター・モダン」、(サッキ以降標準化された全員守備)+(メッシ;マラドーナやジダンなみのキープ力をもったスーパーなアタッカー)=21世紀のサッカーの始まり、と思っていいんだろうか。

TVドラマはついに「湯けむりスナイパー」のみ。これを観ると毎回「ああ、Oくんならコレ好きそうだなぁ~」と思うのだが、そういえば彼は最近とんと音沙汰がない。元気でやっているのかな?

(以下ネタバレあり)

人生が「ジリ貧」な人でも頭の中がお花畑ならしあわせになれるよ、というお話。なんというか、ターゲットにしているらしい30代女性の観客層におもねりが感じられる映画である。
だが、元女性ファッション誌編集長というキャリアOLで、退職後は自宅で骨董屋を開業し、マスコミのコネを活かしライターに提灯記事を書かせて店は大繁盛、一戸建ての実家に暮らす母親が入院しても入院費の心配をする必要さえなく、それどころか自分の手持ちの貯金100万円をドブに、もとい「インスタント沼」に棄てるという挙に出る30代独身女(しかも美人)の、どこらへんがどん詰まりで、どこが「ジリ貧」だといいたいのだろうか、三木聡脚本・監督は。
しかもあろうことか、イケメンの彼氏をゲットした彼女はラストで「人生って泣いてる時間より笑ってる時間のほうがずっと長いんだよ」と観客に向かって説教を垂れるのである。
バカいっちゃいけない。
才能に溢れたギョーカイ人でも売れっ子女優さんでもない、世間にありふれた中年男女のたいていがブクブクと太っていくのは、あれは贅肉なんかではなくて、泣きたい時でも泣くことのできない涙を身体に溜め込んでいるからなのだ。No woman,no cry.