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2009年04月25日

●バカの森

「ユリイカ」5月号の「特集クリント・イーストウッド」に寄稿しました。「奴隷の闘い『スカイ・クロラ』vs『スペースカウボーイ』」という原稿です。バカっぽい副題ですが押井守とイーストウッドについて論じています。

(以下まったく何の関係もなく…)

月野定規さんにもらった森伊蔵を飲みながら(口当たりがさらりとしてウマい!)「名探偵の謎」を観る。「トリック」「時効警察」の枠だから期待してたけど、どっちかというと「33分探偵」に似ている。ご都合主義は大好きだけど、前2作より社会性がないというか「世界観」が狭い。2話目も警察の冤罪捜査批判じゃないよな~。「自己言及的」といえば聞こえがいいが、ドラマの「揺れ」が少ない。そのくせ最後は主人公のもっともらしい説教で終わるんだよね。こういうこぢんまりとした「内輪受け」を面白がれるほどには、ボクはTVのミステリーに関心ないんである。
今クールはしばらく「シャンデリアハウス」のパフュームの小芝居を楽しみにするしかないのだろうか? のっちはいずれ月9の3番手くらいで女優デビューするのだろうか?

「鴨川ホルモー」。美大でも音大でもなく京大を舞台にした大学サークル系バカ映画。この系譜ではやはり「シコふんじゃった。」が忘れがたいが、そうすると荒川良々は竹中直人の役割という感じか。「ホルモー」って遊び(?)から何となくラーメンズの「日本語学校」コントを連想してしまった。こういうコメディはどこまで真剣に恥を棄てられるかにかかっているのだろうけど、「ボンド」と呼ばれる栗山千明ちゃんは大木凡人あるいはバナナマン日村ふうのズラを被って頑張っていたと思う(「ハゲタカ」も観に行こっと)。あと、濱田岳のチョンマゲ(と学生寮の汚なさ)も良かったけど、山田孝之&濱田以外のキャラに肉付けの手が回っておらず、それぞれにもう一捻りバカっぽい個性がほしかった気もする。はっきり言えばバカの手数が足りない! といっても「おバカ」などという微温的な愛玩動物ではなく、端的かつ絶対的なバカがもっともっと必要なのだ。