« 2008年05月 | メイン | 2008年07月 »

2008年06月30日

●Aveはスペイン高速

一時は決勝がトルコvsロシアになったらどうしようと(30%くらい)本気で心配したものだった。
それでも大会中でもっとも攻撃的なチームの一つが優勝してくれて、終わりよければすべてよし、である。正直なところ、グループリーグでのオランダが最強だったと今でも感じるし、あの時のオランダを見てしまった衝撃で、他のチームにはいささか不感症ぎみになったのは事実だけど。

今大会でもっとも感じたのは、短い試合間隔でのコンディショニングの向上と監督のマネージング能力の重要性だった。たぶん多くのプレーヤーが日常的にチャンピオンズリーグやUEFAカップを経験しているお陰で中2日くらいで試合を続けるコツを学んでいるのだろう。しかしそれ以上に重要なのは、ヒディンクやアラゴネス、テリムといったベテラン監督が掌握したチームの強靱さだった。それはイタリアやオランダのもろさと対照的だったと思う。そもそも元スタープレーヤー監督というのは2世議員と似たようなもので、最初から能力以外の部分でゲタをはかせてもらっているのである。それがいきなりトップチームの監督になってうまくいくわけがないのだ。(もちろん代表の人気がクラブチームに及ばないヨーロッパではスポンサー対策や集客力の面で意味があるんだろうけど)
ところで全然関係ないが、ボクの地元は石原某知事の息子の地盤で、ポスターがたくさん貼ってある。そこには「変えてみせる この国を」とかゆう惹句が書いてあるんだけど、この国が変わったら一番最初に困るのは、血筋以外には取り柄のないお坊ちゃん議員だろうによ、と、少なくともボクら下々の者は多くそう感じているはずだ。こういう自覚のかけらもないポスターを臆面もなく公表できるのは、きっと本人並みに周囲のスタッフが無能なのに違いない。

もろもろの事件があってもはやイタリアサッカーの威信は崖っぷちだが、その点でW杯予選にむけ代表監督をてリッピに戻したイタリアは正しい。南アW杯では予選で落ちるのは論外だが、最低でも本戦でベスト4を狙うのならこの人しかいないだろう。
できればフランスやオランダのサッカー協会にもそのくらいの自覚を持ってもらいたいけど、もしかしたら今後の監督人選でサッカーの歴史的な1流国と1流半の違いがあらわれるかもしれない。

なにはともあれ「めでたしエスパーニャ」である。
(ちなみにAveでWikiを見たら「AVEは"Alta Velocidad Española"(「スペインの高速」の意)の略称」とあった。なんともすばらしい偶然!)

2008年06月22日

●サッカーの神への祈り

業務をこなしながら原稿を書き、その合間にUEFAユーロ2008を生放送で観る、なんて日常を送っているので生活リズムがグチャグチャです。
もはや自分が眠いのか、腹が減っているのかすらよくわからない・・・。
こんなに身も心も捧げているのに、なんでクロアチアもオランダも負けてしまうんだぁああ!
毎朝、朝日がむなしく眩しいよ・・・。
嗚呼、せめて今夜はスペインが勝ちますように。
ホントは普段はアズーリのファンなんだけど、スペインが負けたら攻撃的な魅力のあるチームが今大会もまた全滅してしまう。
もうそんなジリジリした(玄人好みの?)退屈な準決勝なんて、観たくないんだ!!

2008年06月10日

●ピアノの森15巻

いや素晴らしい~!
ページをめくる手が震えるよ><
すごい漫画です。


あ、コミケ受かりました;。
実は当初は申し込むかどうかも迷っていたのですが…
「申し込まないで出ないでいたら、ただ描かないだけになってしまうかもしれない」と思い直しまして。
受かった以上は何か出します!ネタはまだ未定ですが(^^;
配置場所等々はもちっと具体的にいろいろ決まってきてから改めて。
がんばらなきゃな、がんばるぞー(グー)

2008年06月08日

●欧州選手権開幕と憂鬱な放課後

初日のスイスvsチェコ、ポルトガルvsトルコと、まるで「欧州サッカーの見本市」を図ったかのような組み合わせ。
前者のサッカーにはミッドユーロのいかにもコレクティブな組立で、特に攻守にナタで敵の骨を叩き潰すような迫力があるし、後者は欧州の東と西の端同士で、ちょっと南米に似た独特にクセのあるドリブルを中心としたサッカー。いずれにせよ充実した内容で、しかも色(特長)のハッキリしたサッカーは見ていて楽しいねぇ。
では、われらが岡田ジャパンのサッカーの色はと考えると・・・、気分も内容もどんよりネズミ色です。

(以下映画ネタばれあり。しかも内田けんじ「アフタースクール」は先にストーリーを知ってしまったら何の意味もない映画なので、まだ未見で今後見る予定の方はぜったい以下を読まないようにしてください!)

続きを読む "欧州選手権開幕と憂鬱な放課後"
2008年06月06日

●「愛の共同体」としてのトヨティズム

「日本vs西欧」という問題系が現在では滑稽に感じられるのは、以前も書いたけど、高度経済成長期が終わって「西欧のキャッチアップ」という主題がリアリティを失ってしまったからだ。道元はデリダに似てるとか、奈良の仏像はミケランジェロを超えてるとかいう評論は、べつに哲学でも批評でもはなく単にイデオロギー的な言説にすぎない。もちろん田邊元はドゥルーズであり西田幾多郎はラカンであるという中沢新一の『フィロソフィア・ヤポニカ』(集英社)もとりあえず(この人の他のすべての著作と同じく)単なるイデオロギー的言説にすぎないとは言える。

続きを読む "「愛の共同体」としてのトヨティズム"
2008年06月01日

●C・ロナウドは21cのレジェンドになれるか?

じゃあ、ボクも欧州選手権の予想を。
・・・こういう大会に勝ち残るにはいくつかセオリーがあって、
1)早めのグループリーグに入る(試合の間の休日が多い)
2)同じグループに本命(強豪)と目されるチームが3つ同居しない(難しい組にはいるとコンデションのピークを早めに持ってこなくてはならない)
という点をまず考える。今大会で言えば、
C組のオランダ、イタリア、フランスはナシ、A組とB組の本命であるポルトガルとドイツが優勝候補筆頭、ということになる。

ただ問題は、準々決勝でいきなり両者が激突してしまった場合。つまり
3)決勝トーナメント初戦で本命(強豪)と当たらない
もし当たってしまうと、たとえ勝ったとしても残り2試合(W杯なら残り3試合)を闘うコンディションを維持するのはかなり難しい。
たとえば昨年のアジアカップは、こうした条件の当てはまる典型だった(比較的ラクなA組で、実力が伯仲したベスト8の中でも比較的劣るタイと当たったイラクが優勝)。

てなわけで、もし準々決勝ドイツ-ポルトガルとなると、C組D組に芽が復活してくる。
この時有利なのは、たぶんD組のスペインとロシア(やっぱりイタリアとフランスはない。オランダはグループリーグ敗退)。スペインは戦力的に充実しているし、ロシアは前回のギリシャ・レーハーゲルの奇跡をヒディンクがやってのけるかもしれない。

んで、ボクのベスト4予想はポルトガル、クロアチア、ロシア、スペイン。
優勝はポルトガル、といいたいところだが、大本命のドイツ(でも、ポルトガルの位置にドイツが上がると、なんとも魅力に欠けるベスト4に見えてしまう・・・)。
逆に、これでポルトガルが優勝すれば、C・ロナウドは21世紀最初のレジェンドに上り詰めるだろう。ていうか、R・バッジョなんかと違って、このプレーヤーは正直負けた姿が絵にならない、いや、むしろみっともない。勝って、勝ち続けてナンボの選手なのである。